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An Analysis of the Dynamic Behavior of JavaScript Programs

既存の JavaScript プログラムにおいて動的な要素がどの程度利用されているか調べた論文。調査対象は Alexa の most popular sites のリストのトップ 100 で使われている JavaScript プログラムと、SunSpider などのベンチマーク。動的な要素というのは、プログラムの字面上は同一のメソッド呼び出しにおいてレシーバが異なるケース、仮引数と実引数の数が異なるケース、eval の利用、オブジェクトの生成に伴う初期化以外のタイミングでのプロパティの追加や削除、プロパティの集合が異なるオブジェクトを生成できるコンストラクタ、コンストラクタの prototype の変更、prototype chain の変更、など。これらがどの程度実運用されているプログラム中で利用されているか数値を出している。計測は WebKit に手を入れて、各サイトについて典型的な方法で実際に利用することで行っている。論文のデータを見る限り、動的な要素は思った以上に利用されている。

author="Gregor Richards and Sylvain Lebresne and Brian Burg and Jan Vitek",
title="{An Analysis of the Dynamic Behavior of JavaScript Programs}",
booktitle="PLDI 2010",
publisher="ACM",
pages="1--12",
year="2010"

http://doi.acm.org/10.1145/1806596.1806598

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